2021/05/27 11:59

感染症とは

 未だ増加傾向にある「新型コロナウイルス感染者数」に日々不安を感じる方も多いのではないでしょうか。現在のコロナの蔓延状況を鑑みると、益々感染症対策をしていかなくてはなりません。

 

「今回はコロナとはどういったものなのか」、「感染症対策をどのようにしていくべきなのか」、その一部について紹介していきたいと思います。

 

【感染症とは】

感染症とは、細菌やウィルスなどの病気を起こす微生物が体内に侵入し、下痢や発熱、咳などの症状が出る病気の事をいいます。

また、病気を引き起こす「細菌」「ウイルス」「寄生虫」などのことを「病原体」といいます。その病原体が体内に侵入し、体内で増加、寄生していることを「感染」といいます。

感染しても症状が出ないことがあり、今回のコロナ感染ではよく「無症状患者」という言葉も使われていました。

そのように、感染しても症状が出ない場合のことを「保菌状態」「不顕性感染」といいます。

 

【細菌とウイルスの違い】

1番の違いは「どのように増えるか」です。

「細菌」:増殖するのに適した環境、水分や栄養、温度などの条件が揃えば、環境や食品、動物や人の体の中など、どこでも 

     増えることができます。増え方は、一つの細菌が2つに分裂して2倍ずつ増えていきます。条件が揃い、時間が経つ

     とどんどん増えていく。

 

「ウイルス」:生きた細胞の中でしか増えることができません。また、どの細胞によっても増えることができるわけではな

       く、ウイルスによって決まっています。

 

 

【感染成立の3要素】

 感染が成立するには「病原体(感染源)」「感染経路」「宿主」の3要素が必要です。「病原体(感染源)」は感染の原因となる細菌やウイルスを含むもので、「宿主」とは感染を受けやすい人のことをいいます。「感染経路」は病原体が宿主に侵入する経路のことです。

 

感染症対策では、上記の3要素のうち1つでも排除することが大切です。

 

「感染源の除去」

「感染経路の遮断」

「抵抗力の向上」

 

 

【感染経路】

 人から人への感染経路として「空気感染」「飛沫感染」「接触感染」があります。

 

「空気感染」:空気中を漂う微細な粒子である飛沫核を吸い込むことで感染します。

 例)結核菌

   麻疹ウイルス

 

 

「飛沫感染」:咳やくしゃみで飛び散った飛沫を吸い込むことにより感染します。

 例)結核菌

   麻疹ウイルス

   インフルエンザウイルス

   新型コロナウイルス

 

 

「接触感染」:病原体に接触して感染します。粘膜などの直接的な接触や汚染された手などを介しての間接的な接触がありま 

       す。

 例)腸管出血性大腸菌ああ

   麻疹ウイルス

   インフルエンザウイルス

   新型コロナウイルス