2020/12/11 01:05
今年ももうすぐ12月に入り、2020年の終わりも残すところ1ヶ月となりました。
1995年1月17日、この日付に聞き覚えのある方も多いのではないでしょうか?
約16年前、発生は午前5時46分で、震源は兵庫県・淡路島北部。
人口約150万人の神戸市をはじめ県内の4市と淡路島で、震度7の地震が発生しました。
「被害状況」
震度7の大きな揺れ、それに伴う火災により、当時の建物はかなり影響をうけ、全半壊した住宅は25万棟。
新幹線の高架橋も崩れ、死者は6434人、負傷者4万4千人に達しました。
死者の6割は60代以上だったそうで、死因で最も多かったのが「窒息・圧死」で77%。
被害総額も莫大で、およそ10兆円に上ったそうです。
「避難状況」
震災から6日目の1月23日時点では、1153の避難所に約31万人の方が避難しました。
想定外の避難者数に、当初から計画していた避難所だけでは足りず、指定外の
公園や民間の建物にも避難している人の姿が見受けられました。
多くは避難所に追加指定されたが、当初は救援物資や食事が配給されなかったケースもあったみたいです。
「ライフラインの復旧まで」
電気: 6日(260万戸)
ガス:84日(85万5900戸)
水道:90日(49万5300戸)
下水道:93日(22処理場、55ポンプ場)
電話:14日(10万1660回線)
道路:622日(東西の高速移動網が復旧するまで)
鉄道:218日(完全復旧まで)
「震災から得た教訓」
全国の公立小中学校の耐震化率は90%以上となっています。
また、市民の動きとしては、救命救急士の講習へ積極的に参加する動きが見られています。
各地域では、非常時に負傷した方の手当てができるよう、救命救急講習なども盛んになりました。
そして、それぞれの家庭においては備蓄品を備える世帯が増えてきたように感じます。
「まとめ」
現在想定されている大規模災害として「首都直下型地震」、「南海トラフ地震」などがありますが、いずれもこの数年のうちに起こるであろうと言われています。
私たちは過去の経験から何をすべきか、今考えなくてはいけません。
特に最近では新型コロナウイルスの拡大により、多くの企業、国民が苦しんでいる中、仮に今大規模災害が起こったとき、状況に困惑し適切な行動が取れなくなります。
そのため、いつもと違う、感染症対策と並行した災害対策、復旧活動等を行わなければなりません。
避難所も感染症を考えるととても安全な場所とは言えないでしょう。
そのため、まずは各個人が災害に対する準備をすべきです。
災害対策用品、非常食の備蓄を行い、ライフラインの復旧まで、自宅、または車内と行った環境で少しでも感染症を意識した生活ができるだけの準備を
してください。
また、企業に関しましても備蓄はもちろんですが、災害時であっても会社として運営するための動きとして、災害発生から復旧後までのルール決め、BCPの策定を積極的に行ってください。
阪神淡路大震災から20年以上が経過しました。もう記憶の薄れてしまった方も多いかもしれませんが、20年前の1月17日は多くの方が大規模災害に恐怖したのではないでしょうか。
これからの将来のための準備を今から初めていきましょう!
自分を守のは皆さん自身です。